桜美林大学様

桜美林大学スポーツ推進センター長
関口順久様

採択教材

 

「スポーツと学びは同じ」
学生へ新しい学びを与えるきっかけに

「学業とスポーツの両立」そこをしっかり学生に訴えていきたい

■ 今回、「特別強化クラブフレッシュマンセミナー」にて、教材をご活用頂いたと伺っております。こちらは、どのようなイベントになりますでしょうか?

大学として重点的にサポートしている特別強化クラブが現状9つあり、毎年ゴールデンウィーク前後にその新入生向けに実施しているセミナーです。一番の目的は、「学業とスポーツの両立」をしっかり学生に訴えることです。

本学では、GPAが一定の基準以下になると公式戦に出られないというルールを設けております。1年生の春学期の成績がそのまま4年間影響するため、その基準に引っ掛かってしまう学生は1年生の春学期で少しつまずいてしまっている場合もあります。まず最初にそういう学生をしっかりサポートすることが重要です。

もう1つは、スポーツ推薦の新入生の中には、ゴールデンウィークまでは学業もスポーツもやるけれども、そこを過ぎると少し気が緩んでくるということもあります。そのため、ゴールデンウィーク前後にこのようなセミナーを実施しております。

新しい目線で学生に学びの機会を提供する良いきっかけ

■ 教材利用後のアンケートにて、新しい目線で学生に学びの機会を提供する良いきっかけとなったとご回答頂きましたが、具体的にお聞かせ頂けますでしょうか。

今年は『学びのハンドブック』を中心に活用し、その内容をうまく展開していこうと講師と色々話し合いながら、「実は、スポーツと勉強は、結構一緒なんだよね」というところのストーリーを我々の方で少し筋立てて話しました。勉強にスポーツを絡めた事、グループワークを実施した事は新たな取り組みでした。

『学びのハンドブック』の内容でポイントとなる箇所をピックアップして話をして、グループで話し合ってもらいフィードバックをもらうという事をやりましたが、時間内では全てを網羅出来ないため、最終的には学生に冊子を渡しました。

グループワークでは、能動的に参加しない学生もいる事が感じられます。そういった学生には集中的にケアができます。逆にこういう場で、リーダーシップを発揮する学生もいます。指導者の方からはすごく好評でした。100分間パワーポイントの資料を見せながら講義形式でやるよりも、効果があったのではないかというお声を頂きました。

 

「スポーツと学びは同じ」というテーマでグループワークを実施

■ 『学びのハンドブック』で45分、その中にグループワークも実施されたという事ですが、どのように実施されましたか。

同じクラブの学生で4〜5人のグループを作ってもらい、「スポーツと学業の類似点は何かあるか」、「大学の学びとは何だろう」、「習慣とは何が大事か」という3つのテーマについて話し合ってもらうというグループワークを実施しました。

全グループは話が出来ないので、ランダムに当てて、どのような話をしたか、どのような意見が出たかを聞きました。

指導者の方にも参加して頂いていました。指導者も見ている中で、ランダムに当てられるという、学生にとっては参加せざるを得ない環境です。しっかり自分の意見を言う、人の話を聞く、グループで意見をまとめる、指されたら発表しなければならないという環境が、グループワークの一番大きな刺激になったと思います。

 

大学生が知っておくべき一通りの事が書かれている教材

■ 強化クラブの学生を対象に勉強会をされていると伺いました。

スタディーホールといって、毎週金曜日に、強化クラブの1年生全員と、運動部活動と学業の両立に悩んでいる2年生を集めて勉強会をやっています。ずっとスポーツ推薦で来て、中学、高校、大学と受験をした事がない学生もいます。「レポートって何ですか」という学生がいるのも事実ですが、なかなか恥ずかしくて聞けなかったりします。この教材に一通りの事が書かれているので、それは私も指導者も助かるし、学生が一番助かると思います。どこが分からないのかが分からないという学生に対し、「大学生になったらこの辺は一通り知っておいてよ」という内容を平たく読めるというところが、すごく良いと思いました。

 

■ 今後のご活用に関してはいかがでしょうか?

セミナー終了後も、クラブの中で展開出来ると思います。つまり、監督やコーチの方にとっては、GPAを取れなくて学生が試合に出られなくなるような事が不安ですが、恐らく、「勉強やってる?」という話くらいしか出来ていません。その中で、セミナーで網羅出来なかったところを「どこまで読んだ?」という話や、「勉強とスポーツは両立出来る」といった話が出来ると思います。あと、レポートが難しい授業もあり、試験よりも提出物でほぼ判断します。「こういうところを読んでやろうよ」というように、持って帰っても使えるので、個人的には、引き続き使っていきたいと思っています。

2022年08月26日
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