新潟食料農業大学様

 

採択教材

 

大切なのは気づきにつなげる「繰り返しの機会づくり」

学習におけるスポーツ学生の不安と教員の苦悩

■ 貴学での学生教育において苦悩されている事を教えてください。

曽根様

「レポートの書き方が分からない」という声が、学生たちから多く出ておりました。教員からも、「指導はしているけれど実際には学生がうまく対応できない」という声が聞かれました。本学は留学生も多く、日常会話はできてもレポート等で提出するようなまとまった文章を書くのが難しいという学生も見受けられます。

佐藤様

本学には指定強化部に所属し、競技に取り組んでいる学生がおります。
中にはスポーツ特待生として活動している学生も多くいるため、「学業と部活動の両立」が重要になります。そこで、指定強化部4クラブ、活動支援クラブ3クラブの部員全員を対象として、新入生のオリエンテーションと同日に「強化部・活動支援クラブミーティング」を開催し、文武両道の重要性をお伝えしています。

入学前教育プログラムを通して「文武両道」の実現へ

■入学前教育プログラムをご利用いただいたご感想をお聞かせください。

佐藤様

本学のスポーツ活動は文武両道をコンセプトとしておりますので、内容は非常にマッチしていたと思っております。
スライドの中で「学業が人生の別れ道」というところがありましたが、特にそこに共感しました。大学生は自由と時間が増え、その反面学業が疎かになってしまう可能性があります。学業の重要性をいかに早く自覚するかが非常に重要だと思っていますので学業を第一としたスポーツ活動との両立の重要性に早めに気づかせてあげる仕掛けが必要だと感じています。

曽根様

今回初めての教材だったので、学生がちゃんとやれているのかなというところは少し心配でした。本学に在籍している運動部学生の中にも、「レポートがうまく書けない」などの課題を抱えている学生がいたので、入学前教育の結果を細かくご報告いただけたことは、かなり参考になりました。
反面、教材の問題ということではないかもしれませんが、課題をやる学生とやらない学生の差がどうしても出てきてしまったとは感じています。やっている学生に関しては、いただいたデータを見ても取り組み状況や得点のところで学習がしっかりできていると感じましたが、課題をやりきれない学生も出てしまいました。

 

繰り返しの機会作りが学生の意識向上へつながる

■ 教材の効果的な使い方に関してお考えはありますか?

佐藤様

年に1回だけではなく、前期が終わって成績が出たタイミングなどで改めて説明をする機会を設けるというのが非常に重要だと思います。繰り返し行っていくことが気づきにも繋がってきますので、引き続き検討しながら実践していきたいと思っております。
また、各部監督とも情報共有しながら実施方法について検討していきたいと思っています。

曽根様

年度頭に学年全体のオリエンテーションや強化部の学生だけを集めたミーティングを行うことがあるので、その資料として使ったり、活用できる場面があれば部活単位で使ってもらったりという方法はあると思います。
大学生の学び方や心構えなどは、今は初年次教育の担当教員が自分で資料を作って指導しているので、そこに代替するパッケージとして使えると、教員の負担がある程度減ると思います。
日本語教材に関しては、今だと入学してからの授業でレポートの書き方を指導していますが、その教材として取り入れられると、教員も授業を組み立てやすくなるのではないかと感じました。

佐藤様

入学前教育については非常に色々なツールをご提供いただいているので、年度毎の傾向などのデータを収集・分析を行い、効果的な教育に役立てていきたいと思います。

 

2022年07月29日
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