仙台大学様

スポーツ局・SA
大友 健夫様

採択教材

 

入学前教育から大学生活の基礎につなげていく為の教育

附属高校からの入学生には学習の基礎を学べる教材を

■ 入学前教育として『大学生活 学びのための「読む」「書く」入門』と『運動部学生のためのスポーツ探究英語入門』を30名程度、『大学の運動部学生のための「学び」のハンドブック』を600名程度に実施いただきました。この30名と600名にはどのような違いがございますか?

大友 健夫様(スポーツ局・SA)

まず、本学の附属高校である仙台大学附属明成高校からの入学予定者30名を想定して入学前教育のモデル大学公募に応募しました。600名に関しては、附属高校以外から本学に入学予定の生徒が対象でした。昨年も附属高校からの入学生を対象にモデル大学として入学前教育プログラムを実施させて頂いた中で『学びのハンドブック』が学内関係者からの評判が良く、今年度は全入学生に『学びのハンドブック』を配布したら良いのではということになりました。

 

■附属高校からの入学生である30名の皆様方の反応はいかがでしたか?

大友 健夫様(スポーツ局・SA)

附属高校での入学前教育プログラムの実施は今年で3年目になります。最初の1年目は、附属高校へ趣旨等の説明に行きました。
2年目はオンラインで説明しましたが、今年は敢えて説明会を設けませんでした。これは、与えられたものを自分達で読み解いて、どれぐらい出来るかを少し見たかったというところがあったためです。
印象的だったのは、1年目に高校へ説明に行った時に一番前の席で積極的に話を聞いて、質問をしてきた生徒のことです。その生徒は、スケルトンの日本代表選手で、世界でも活躍しているのですが、デュアルキャリアの話をした時にも、とても真剣に話に聞き入っていました。
附属高校での3年目の今年は、自分で資料を見て取り組めるか心配でしたが、思っていたよりもしっかりとそれぞれが趣旨を理解した上で課題に取り組んだようだなと感じました。

 

実例や漫画、イラストを用いた学生の興味を引く教材

■ 今後継続的に大学で使っていくにあたって、「こういう風になるともっと良くなるのでは」というご意見はございますか?

大友 健夫様(スポーツ局・SA)

今回は紙教材でしたが、就職活動や論文など、自分で考えて文字を書くとか読み解くとか、そういったところを意識した教材なのかと思っていました。
本学では5月の連休の1週間後までオンライン授業が中心で、対面授業が徐々に出来るようになった状況でもあるので、併用がまだまだ続くと思われます。コロナもあり、対面もオンラインも両方大事だと思ってきたところで、DXを推進していきつつ、対面でしか出来ないものも見えるようになったとも感じています。そういった視点からもデジタル教材と紙教材の併用を今後も続けて頂けると良いのではと思います。

あとは『学びのハンドブック』。非常に高校生が取り組みやすい内容となっており、大学生活のイメージが湧きやすかったと思うので、こういった形の教材は凄く良いと思っています。「デュアルキャリア」という言葉も、高校生の段階ではなかなか意識しないものですし、このハンドブックを通して大学前に一度考えてみる時間を設けることは大切ではないでしょうか。
大学に入っても部活をやりたい、その競技の延長戦で就職活動も頑張りたいという生徒達が対象生徒には多かった中、やはりデュアルキャリアの話はすぐにイメージが湧かなかったようです。漫画やイラストや先輩の体験などの具体的なものを示してあげると生徒たちにも伝わりやすいと感じました。

 

大学生活に慣れていく過程で活用できるという先生方の声も

■ 先生方からはどのような声が聞かれましたか?

大友 健夫様(スポーツ局・SA)

最初にお話させていただいたように、附属高校での入学前教育で教材を利用させていただいていたところ、『学びのハンドブック』は他の入学生にとっても入学準備のためにいい教材なのではと入学準備課題担当の教員の方で検討し、今年度の全入学予定者に『学びのハンドブック』と本学の独自課題を送付し、取り組んでもらいました。『学びのハンドブック』巻頭の活躍する選手のインタビューを読んで自らのデュアルキャリアについて考え、レポートを書いてもらうなどの内容です。『学びのハンドブック』には大学での授業の受け方やレポートの書き方など、新入生が大学生活に慣れていくために必要な内容が掲載されているので、今後も学生生活の中で随時手に取って役立ててもらえるのではという話でした。

2022年07月05日
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