駒澤大学様

概要
使用教材:スポーツと学びのハンドブック
<お話を伺った方>
学生支援センター 竹中様

オリエンテーションのねらいについて教えてください。

こちらのオリエンテーションは3年前からUNIVASに一部担当いただいていましたが、当初は30分という短時間を担当いただきその他はサークルとの交流をメインテーマとしていました。
2年目からは「スポーツ推薦選抜適用サークル」(他大学では「強化サークル」などと言われる)の学生の学修の意識づけや、高校と大学の違いを伝える場としました。
本学にはスポーツ学部がありませんので、それぞれの学部の単位をしっかり取得してもらわなければなりません。また、ただ単位を取るだけではなく、しっかり成績や将来のことを考えてキャリアデザインしてほしい。そのためにはデュアルキャリアをちゃんと身につけていってほしいという思いから開催しています。

使用しているテキストについて、どうお考えでしょうか。

ここ2年はスポーツインテグリティについても時間をとって説明しているのですが、今年から『スポーツと学びのハンドブック』にインテグリティの内容を入れて頂いて伝わりやすくなったと思います。
教職員にとっても、聞き慣れない単語なので、「インテグリティとは何か」というところから説明しました。3年目の今年で完成形に近いのではないかと思っています。来年度もぜひお願いしたいです。

大学外の専門家が学生様に講義することには、どのような意義があるとお考えでしょうか。

非常に重要と考えております。
大学外の専門家による講義を取り入れた背景には、近年スポーツをとりまく環境が変わってきているところにあります。今まで指導者任せで、「スポーツだけやっていればいい」というような世の中でしたが、最近は、コンプライアンス、安全管理、学業との両立など、スポーツ推薦の学生に対して、社会が求めるものが増えてきました。こうしたところについて、学内の教職員が「こうあるべき」と説明するよりも、専門の方々から説明していただいた方が、指導者にも学生にも響くところがあります。
そこで、外部の専門家から説明をしていただく方が一定の効果があると考えています。

今、大学全体が初年次教育に力入れています。スポーツ推薦の学生だけではなく一般の学生に対しても初年次教育のための科目がありますが、それだけでは足りません。特にスポーツ推薦の学生については入学の経路も一般とは異なりますので、通常のオリエンテーションや通常の初年次授業に加えて、スポーツだけに特化した形でオリエンテーションを行うことは重要だと思います。そのときに外部の方からコンプライアンスや、勉強の仕方、社会から求められる姿はこういうものなんだと説明していただくことで、高い効果が得られると考えています。

学生様の声

受講いただいた200名の学生様を代表して、硬式テニス部の学生様に感想を伺いました。

今日の講義は楽しかったですか。

  • ―楽しかったです。
    ―大学生活が楽しみになりつつ、勉強もしっかりしないといけないということも感じ、不安半分でもあります。

大学に入学しての不安はどういったところにありますか。

  • ―履修の組み方です。選択科目をどのように選んだらよいのか。
    ―とにかく勉強についていけるかということです。部活に関しては春休み中に合流しているので、不安はだんだんなくなってきました。でも初めてのことが多く、まだ右も左もわからない状況ではあります。その上で、来週から授業も加わるので、レベルが高いのではないか、授業にしっかりついていけるか…という不安はあります。
  • ―私の学部は社会福祉士の資格を取るので、そのためにどのように履修する科目を選択すればよいのか、資格をとるための勉強を部活とどう並行して行っていくのかが不安です。部活の中でも資格を取る人はいないし、取得のための勉強が大変だとも聞くので、4年間どういうふうに授業が進んでいくのかを事前に知れたら、部活と折り合いをどうつけていけるか考えられるのではないかと思います。普通の人だときっとそういう徐々にやっていける部分あると思うんですけど部活があると結構忙しいので…。

今回の講義で印象に残ったことはありますか。

  • ―部活と学業の方を両立させていくだけではなく、その2つを繋げて考えるというところは大事なことだと思いました。
    ―大学生活が本当に想像つかなかったので、今回お話聞いてちょっとだけ想像できました。
  • ―勉強のことに不安がずっとあったので、お話を聞けたのが良かったです。私は高校ではスポーツクラスに入っていて、勉強よりも競技という感じだったので。でも、大学では一般入試で入ってきた学生と同じように授業を受けますよね。そうなったときに、勉強のコツやレポートのコツを一つ知ったら、「あ、こういうことか」と腑に落ちることもあると思うので、不安みたいなものが取れればいいなと思って受けたので、よかったです。

大学でどんな風に頑張りたいですか。

  • ―大学生になってからの考え方や、どういうふうに授業を受けていけばいいのかを、他の学生より先に知れたっていうのは大きかったと思います。学部のオリエンテーションはこれから始まりますが、今日聞かせてもらったことを意識しながら、学校生活を進めていければと思います。
  • ―不安なことが多かったですが、今日講義を受けさせてもらって楽しいと思えるようになったので、楽しみながら勉強を頑張りたいなと思っています。
  • ―本当に全く想像ができなかった中で、少しでも「大学生活はこういう感じになるんだな」と想像がつきました。今まであまり勉強に向き合ったことがなかったので、少しずつ不安を取り除きながら、少しずつ勉強に向き合って、大学生活を楽しんでいきたいと思います。
2024年09月18日
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