帝京大学様

帝京大学
相馬朋和監督

採択教材

 

基礎学力の定着こそ、デュアルキャリアへの第一歩

ちょうど「学生のための学習のプログラムをしっかり作っていく必要がある」と考えていたことをきっかけに、UNIVASの運動部学生向け学習支援プログラムを導入していただいた帝京大学ラグビー部。

社会に出るときのために競技だけではなく学業にもしっかり取り組む「ダブルゴール」の考え方が根付いているというラグビー部でも、「読む・書く・コミュニケーションをとる」等の基礎学力やをはじめコロナ禍で変化した社会でも活かせる「読み解く・言語化する」力を身に着けていくべきではないかという課題を感じていたとのこと。
今年度から指揮をとる相馬朋和監督は、競技生活における基礎学力の影響を次のように話す。

「プレーするカテゴリーが上がっていく過程で、自分の意見をうまく表現できない、相手が言っていることを理解できない状況になると、パフォーマンスに影響が出てきてしまいます。アスリートとしてのステージが上がっていくにつれて、より基礎学力が求められるということなのです。社会人チームの指導をしてきたことから、身をもって感じています。」

 

まずは「大学での学び」の意義をしっかりと伝える

■ 今回、数日間に分けて一斉に取り組んでいただきましたが、どうでしたか。

入部入寮直後で時間のやりくりが難しかったですが、もう少し時間を取ってじっくり進めた方がよかったかなという気がしています。反面、やはり1つのことに集中して取り組めるのは30分程度と考えていますので、長く続けても集中力がもたないだろうとも思います。
今回は前半にハンドブックの内容を講義し、後半で国語、数学、英語の課題に取り組むようにしました。ひとりでは取り組みにくい学生もいると感じたので、途中からグループワークのようなスタイルに変える工夫もしてみました。

 

■ ハンドブックは、どのようにご活用いただきましたか。

前半のデュアルキャリアについては文化として持っているので、後半に書いてある「大学での学び」を中心に、スライドを作って講義を行いました。ハンドブックは、大学での学びがどういうものかを説明するのにとても役に立ったという印象です。このハンドブックがなかったら、うまく話せなかったと思います。

入部直後というのもありますが、みんな緊張感をもってきちんと話を聞いてくれていました。大学というのはこうやって勉強するということを理解してもらえたと感じています。

 

「楽しい」「解ける」が学習意欲を駆り立てる

■ 日本語教材に関して、どのようなご希望がありますか。

まず大切なのは、読み方、書き方。まさにそこだと思います。論文レベルが読みこなせる学生がいる一方で、「文章はこう読みましょう」「文章の大事なところはここに書いてあります」など、初歩的なことから解説している教材がマッチする学生もいます。

高校のスポーツといえども、プロのように強化をしている学校では、運動に割く時間が増える傾向にあります。学習のための時間はなかなか取れず、どうしても基礎学力に差が出てきてしまう。年々大きくなっているその差をどうやって埋めていくのかが課題です。すでに基礎学力の付いている学生はさらに伸びるよう、そうでない学生は大学での学びのスタート地点に立てるよう、サポートしてくれるような教材がいいですね。

 

■ 今後、継続的に取り組む教材について、具体的なご希望はありますか。

どんなに素晴らしい教材でも続けなければ意味はありません。私もかつて、通信添削に取り組んで結局出さなくなった経験があり、続けることがいかに難しいか、よく分かります。
「どうやったら続けてくれるのだろうか」と、ずっと考えているのですが、やはり個人にアプローチするしかないだろうと思います。本当に各自のレベルに合った教材に取り組むことができれば、解けるから楽しい。楽しければ続けられると思うのです。
今回の教材はスポーツの話題が中心で、興味をもてる内容となっています。さらに自分のレベルにぴったり合った教材であれば、無理なく継続的に取り組むことも可能だと思います。
今後は新入生ばかりではなく、部全体で取り組んでいこうと話しているところです。KEIアドバンスさんならきっと、これからも良い教材を開発してくださると期待しています。

2023年01月10日
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