西九州大学様

採択教材

 

スポーツを入り口に、データ分析スキルの第一歩を

スポーツ健康福祉学科 学科長 山田力也様

数学力の向上が緊急の課題に

■ 昨年度、数学の教材をご導入いただきましたが、導入前はどのような初年次教育を実施されていましたか?

それまでは、英語と国語のみを行っていました。特に国語力を鍛えることを中心に据え、新聞のコラムの書き写しとその要約をやっています。それでかなり力はついているようです。

 

■ ご導入のきっかけや決め手は何でしたか?

昨年度から、急遽データサイエンスの科目が全学で一般教養科目として始まることとなり、数学の力も高めていかなければならないということで、我々は大変焦っていました。KEIアドバンスから教材のご提案を頂いたのが、ちょうどそのタイミングだったんです。教材の候補はいくつかあったのですが、KEIアドバンスの教材は、学生たちがずっと取り組んできたスポーツを通して数学を学べるというところがいいなと思いました。スポーツが入り口になっていることで、学生にとっても入りやすいし、我々としても教えやすい。また、最後に採点をしていただけるということも決め手のひとつになりましたね。

 

■ 導入にあたって、どのような効果を期待されていましたか?

全員必修になっている卒業論文に取り組むにあたって、調査や得られた情報の分析に必要な図表の読み解きや作成のスキルが足りないことがずっと課題になっていました。一番期待していたのは、そういったスキルを身につける第一歩目になれば、ということですね。

 

2年生になってからも活きてくる初年次教育

■実際にはどのような形で教材を使用されましたか?

後期の全15コマの授業の中で、前半の3コマほどはパソコンの取り扱いや数値の見方、Excelを使った図表の作り方など、前期のデータサイエンスの科目で学んだことの確認を行いました。その後、「数学入門」のテキストの内容に入っていきました。テキストに載っている問題を、一部は授業の中で解いて、残ったものを課題として出すという形で進めていきました。

 

■ 教材を使用された教員の方々や学生様からの反応はいかがでしたか?

1年生全員が同じ教材で学んだので、今後それぞれの専門科目に進んだ時にも共通の話題として使えるのが良いという声が出ています。「この図は1年生の時に見たよね」とか、「これは1年生の時にやったあれの応用編だね」とか、そうやって参照していくことで理解を促進する効果が期待できそうだという手応えがあるようです。
学生たちの反応としては、やはり、自分たちが得意で大好きなスポーツが題材になった教材なので、いわゆる一般教養的な内容よりも取り組みやすかったようです。課題の提出状況もとても良かったです。

 

■今後ですが、入学前教育へのご導入についてはいかがでしょうか。

これまで、入学前教育は、推薦図書やビデオに目を通しておいてもらったり、ここ数年はオリンピックに関する記事を提示してそのまとめをしておいてもらったりという形で行なってきました。先日KEIアドバンスさんから頂いた入学前教育の教材サンプルを見たところ、これまでの方法よりもさらに具体的に、大学での学びをイメージするのに役立ちそうだなと思いました。高校では、それまでやってきたことと大学での学びとのつながりを具体的に知る機会があまりないので、入学前教育はそのつながりを示すことを重視して行なっていきたいと考えています。

2022年09月08日
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