中京大学様

採択教材

 

学ぶ意味を伝える時間

中京大学 スポーツ振興部 副部長 野田様、谷口様、福永様

教材を導入して気づいた目標や学生生活について考えてもらう時間の重要性

■ KEIアドバンスの運動部学生向け支援プログラムを導入することになったきっかけは何ですか?

野田様

本学で2002年頃から行っている「フレッシュマンセミナー」という新入生向けの行事に教材を導入しました。
フレッシュマンセミナーは、新年度が始まり、クラブの部員が確定した5月か6月に新1年生に向けて毎年開催しています。本学の体育会の紹介、建学の精神、学業や就職について伝えるのが主な目的です。
フレッシュマンセミナーでは、これまでも学業との両立の重要性については伝えてきたのですが、抽象的な話しかできていませんでした。そこで今回「学びのハンドブック」「スポーツ知への招待」を使うことで、もっと深く学生に大学生活の過ごし方について伝えられるのではないかと思い、導入いたしました。

 

■ スライドや資料の使用感はいかがでしたか?

谷口様

実際に学生がパッと見た際にわからないだろう言葉や用語はわかりやすく噛み砕きながら説明したり、資料をまとめ直したりといくつか変更したところはありました。しかし、全体的に図やスライドがわかりやすく、扱いやすかったです。実際、学生から届いた感想のなかでも、スライドや資料が見やすかった、わかりやすかったという声がたくさんありました。

福永様

順序よくわかりやすい内容で作られていました。ただ、今回のフレッシュマンセミナーは「1時間くらいで終わらせたい」という目標があったので、その点を鑑みると情報量が多いなと個人的に感じました。

 

■ 学生様の反応はいかがでしたか?

福永様

今回は「ハンドブック」「スポーツ知への招待」の2つのワークシートを学生に取り組んでもらいました。
セミナーをやる前は少し難しいのではないかと思っていたのですが、実際にやってみると、学生から届いた感想で「これからの学生生活の目標を見直す良い機会になった」というような意見がとても多かったです。学生に改めて目標や学生生活について考えてもらう時間を与えるのがすごく大事なのだと、学生だけでなく私たちも学びになりました。

谷口様

ワークシートの内容が難しいと感じた学生もいたと思うのですが、『自分の理想を言葉にする』というワークを行った際に、「心に残った」「可視化することができてよかった」という前向きな感想がたくさんありました。座学はもちろん大事ですが、ワークシートのような考えてもらう時間は必須だと感じました。

 

アスリートがなぜ学ぶ必要があるのか、その理由に気づいてほしい

■次年度以降のセミナーでは教材をどのように活用する予定でしょうか?

谷口様

今回後半で取り入れたワークシートがすごく好評だったので、前半部分でもワークシートを取り入れて、集中力が欠けないような工夫をしていきたいです。
今回はオンラインでの実施となりましたが、今後は対面でできたらいいなと思います。グループワークをやってみたり、意見を交わせたりするような環境を作ることで、1年生同士のコミュニケーションができて、学びも深まるのではないかと思います。

 

■ セミナー以外ではどのように教材を活用していく予定でしょうか?

野田様

入学前教育として「学びのハンドブック」などを使っていければと考えています。
現状、スポーツ科学部ではそれぞれのクラブに入学前教育を任せている状態です。今回セミナーでも使った教材を学部共通の入学前教材の一つにすることができれば、内容の濃い入学前教育になり、残りの高校生活を有意義にできると思います。
具体的には、推薦で12月頃に合格が出る入学予定者に教材を配布し、各クラブごとに研修やワークに取り組んでもらおうと考えています。

 

■入学前教材を導入する目的は何ですか?

野田様

学ぶ理由について考えることです。推薦で入学する学生の中には、スポーツにだけ打ち込んで卒業できるというふうに考えてしまっている学生も一定数いるのが現状です。学生たちに、なぜ大学でアスリートをしながら学ぶのかを考えてもらい、意識を変えるきっかけとして入学前教材を活用していきたいです。

 

社会人になって気づいた「デュアルキャリア」の大切さ

■中京大学スポーツ科学部出身の福永様は、デュアルキャリアについてどのようにお考えですか?

福永様

率直に言うと、デュアルキャリアは本当に大切だと思います。
学生のときも自分なりに意識していたつもりではいたのですが、今「もっとデュアルキャリアを意識しておけばよかった」「もっと勉強しておけばよかった」と強く思っています。
スポーツだけではなく、きちんと勉強にも重きを置くことで、将来の選択肢も増えますし、競技の成績を上げることにも繋がります。学年や年齢にかかわらず、デュアルキャリアの意識を持つことが大事だと思います。
そんな意識を持ってもらうためにも、私たち職員ができることをしていきたいです。

2022年09月08日
このページの先頭へ戻る