スポーツ振興室 室長
安井 和男様
採択教材
演習シートに取り組むことで、学生が自分ごとに
■ 今回、どのような場面で教材をご利用いただいたのでしょうか。
安井 和男様(スポーツ振興室 室長)
スポーツ推薦で入学した学生と、それ以外の運動部に所属することが決まっている学生に対して、入学式の後に対面でオリエンテーションを実施しました。その中で、「スポーツ知入門講座」の動画を見たうえで、演習シートに取り組んでもらいました。運動部学生を全員集められる機会というのはなかなかないですし、授業が始まる前に知っておいてほしい内容だったので、そのタイミングで実施しました。
■ 教材の内容はいかがでしたか?
安井 和男様(スポーツ振興室 室長)
動画はみんな集中して見ていましたね。説明も絵も簡潔でわかりやすいし、動きがあるので退屈もしない。動画の時間も長すぎず、行事の中で使うのにちょうどよかったです。シンプルでとてもいい動画でした。また、動画を見るだけではなくて、自分で手を動かせる演習シートがあったのがとてもよかったですね。
■ 実際に自分で取り組むことによって、学生さんたちにとって大学での学びが自分ごとになりますよね。
安井 和男様(スポーツ振興室 室長)
そうなんです。参加型になっているというのは大きいですね。時間がない中でも、学生の手はしっかり動いていました。みんな一生懸命やっていましたよ。選択肢が用意されていて、そこから自分が大事だと思うものを選ぶ形式でシートが作られていたので、短い時間でも十分取り組めたと思います。朝から入学式などが続き疲れている中でも取り組める難易度で、ちょうどよかったと思います。
実は、当日はスケジュールの都合で、教材に取り組む時間が少ししか取れなかったんです。それで、「大学の運動部学生のための『学び』のハンドブック」と「スポーツ知への招待」の2冊の読み物については、帰ってから読んでおきなさいと言うことくらいしかできなかった。この2冊は先に学生に配って読んでおいてもらって、それから演習シートをやるのが一番よかったんじゃないかと、そこは反省点です。
■ 次回もぜひ実施したいとアンケートにはご回答いただきましたが、次回は入学前に学生さんに届くように、少し早めにお届けした方がよさそうですね。
安井 和男様(スポーツ振興室 室長)
はい、そうしていただけたらありがたいですね。今回の反省を生かしてよりよく活用していけたらと思います。
■ 運動部の指導者の先生方からの評判はいかがでしたか。
安井 和男様(スポーツ振興室 室長)
指導者からも評判はよかったです。僕は監督なのですが、部長などは特に、学生の学業との両立について頭を悩ませることが多いと思います。「単位が取れなかったら試合に出さない」などのハードルを設けて学修意欲を促進するというような方法も考えられますが、私はそれは違うと思っています。運動部と各学科が連携して、しっかりとサポートしてあげることが大事だと思うんです。それには、まず高校と大学の勉強は違うんだよっていうことをわかってもらうことから始めなければいけません。大学の試験は穴埋めじゃなくて、しっかり考えなければ太刀打ちできませんよとか、そういうところから学生に伝えていく必要がある。そのために、この教材はとても役に立つと思いますね。
written by 新原なりか